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「沖縄と連帯するつどい」開かれる

「沖縄と連帯するつどい」開かれる
内村千尋さんが、「沖縄の心と怒り」を熱く語る

10月3日(日)午後2時から、奈良県文化会館第二会議室で、「沖縄と連帯するつどい」が、「平和・民主・革新の日本をめざす奈良の会(奈良革新懇)」と「奈良県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(ナラーラ)」の共催で開かれました。「つどい」には、会場を埋めつくす55人が参加し、亡くなられた瀬長亀次郎さん、同瀬長フミさんの次女である内村千尋さんの講演に、熱心に耳を傾けました。

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 内村千尋さんは、手工芸作家、市民運動家、エッセイスト、瀬長亀次郎研究家など、多彩な肩書を持っておられ、高校生のころから、沖縄でのさまざまなたたかいに、自覚的に参加してこられました。
 お父さんの瀬長亀次郎さんは、米軍統治下の沖縄で、沖縄人民党の書記長、委員長を歴任、立法院議員、那覇市長にも当選され、米軍の横暴と真正面から対決し、沖縄県の祖国復帰のために先頭にたってたたかってこられました。祖国復帰後は、衆議院議員に6期連続して当選、日本共産党と沖縄人民党の合併後は、日本共産党副委員長、日本共産党国会議員団総会長も務めてこられました。
 お母さんのフミさんは、亀次郎さんを支えながら、新日本婦人の会沖縄県本部初代会長、那覇市議4期、沖縄県母親大会連絡会代表委員などを務めてこられました。
そのご両親の下、小学生の頃から千尋さんは、人民党弾圧事件で投獄された亀次郎さんへの差し入れにいくなどの体験を経て、沖縄県民の不屈なたたかいに自覚的に参加されるようになっていきました。その生きた体験をもとにして、沖縄に米軍が上陸してきた1945年4月1日から現地での降伏文書の署名がおこなわれた9月7日までの沖縄戦、その後は27年に及ぶ米軍統治下での苦難など、県民がどのような苦しみを味わい、それに対してどのような根強い草の根からのたたかいを進めてきたかを、じっくりと話されました。
 ご自身が、ご子息の協力も得て作成されたA4判4ページの「学習会用資料」をもとに、「米軍統治下の沖縄」、「日本復帰後の沖縄」について、詳しく紹介されました。そのなかで、米軍の強権に立ち向かった記録『不屈 瀬長亀次郎日記』(『琉球新報』に連載されたもの)や、「沖縄タイムス」紙に連載された「月めくり日本国憲法」、それに沖縄県憲法普及協議会監修の『わたしの憲法手帳』などを引き合いに出しながら、今日の普天間基地返還と名護市辺野古沖への基地移転反対闘争にいたるまでの、県民の怒りと思いを、熱をこめて話され、聴衆のみなさんに大きな感動を与えました。
 とくに、1995年の米兵による少女暴行事件への抗議集会に8万5千人、2007年9月29日の教科書検定で沖縄戦での集団自決の際の軍強制はなかったとする検定にたいする抗議集会には11万人が結集、2009年11月8日の普天間基地県内移設に反対する県民大会、2010年4月25日の普天間基地県内移設反対県民大会への9万人の結集、2004年8月13日の沖縄国際大学への米軍ヘリの墜落に抗議し、普天間基地返還要求の宜野湾市民大会への3万人の結集、2010年5月16日の普天間基地包囲(人間の鎖)への1万7千人の参加など、県民、市民が、「権利や要求を獲得にするには、意思表示をすることが大事なんだ。そうしないとまともに扱われない」という長年の経験から、それこそ草の根から自主的に参加してきていることを力説し、「沖縄タイムス」や「琉球新報」など現地の新聞が大きく写真入りで取り上げているのに、本土の大新聞がまともに取り上げないばかりか、県民の感情を逆なでするような報道をしていることへの県民の怒りを紹介されました。
 そして、千尋さんは、瀬長亀次郎さんの「無抵抗の抵抗」という言葉もひきながら、沖縄県民は、それこそ「みんなが参加できる方法でたたかいをすすめている。それが強力な権力に立ち向かって要求を実現していく正しい道なのだ」ということを知っている。それにふさわしく、「ここに参加されたみなさんに協力をいただいて、本土の世論と国際的世論の圧力を呼び起こしていくような運動を進めよう」と呼びかけました。


参考文献
『瀬長フミと亀次郎』内村千尋編・著(あけぼの出版 定価1,800円)
『瀬長亀次郎日記 獄中 不屈Ⅰ部』(琉球新報社 定価1,750円)
『瀬長亀次郎日記 那覇市長 不屈Ⅱ部』(琉球新報社 定価1,750円)
『わたしの憲法手帳』沖縄県憲法普及協議会監修(定価800円)


参考文献の注文先(送料無料。振込用紙が同封されます。)内村千尋宛
住所:〒903-0804沖縄県那覇市首里石嶺町4-31-5
電話:098-886-0277 ファクス:098-886-7155
内村千尋さんのメールアドレス:
chihiro-0277@hotmail.co.jp

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by naraala | 2010-10-13 20:48 | 最新のお知らせ