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環境講演会

  
環境講演会  11月15日 終わりました!



豪雨、猛暑、氷解、異常気象、飢餓、難民、

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全国市民の会(CASA)代表理事で、日本科学者会議事務局次長の岩本智之(さとし)氏を迎えて

「近年の『異常気象』とIPCC第四次報告書」という演題で講演をされた岩本氏は、スライドも駆使し、ユーモアも交えながら、話をされました。この講演の土台になっているのは、大阪大学で理工系の学生に15週(22時間余)にわたって岩本氏が講義した内容で、それを約1時間40分にまとめて話をされました。近年の異常気象から説明を始めた岩本氏は、今年起きた日本の短時間の集中豪雨いわゆるゲリラ豪雨や、夏の異常高温、ここ数年に世界各地で大きな被害をもたらした暴風雨のすさまじさ、一方、大陸内部での砂漠化の進行、その原因ともなっているCO2濃度の増加などについて説きあかし、「いまや災害は忘れた頃にやってくる」のではなく、「災害は忘れずにやってくる」状況になっている。しかも、その被害を蒙るのはいつも「弱者」だと結論づけられました。
そのうえで、岩本氏は、世界中で起きている「ぞおーっとする話」、人間をとりまく環境の変化についてく、北極の氷が溶けてホッキョクグマが生きていけなくなるなど、北極周辺の生体系が激変を余儀なくされていること、南極の氷棚の大規模な崩壊でその下にあった豊富な植物プランクトンの減少が、動物プランクトン、そしてそれを食べている魚類、さらにそれを餌にしているクジラ、アザラシ、ペンギンなどの生存にも大きな影響をもたらしていること、ヒマラヤの氷河の後退とそれがもたらす大洪水の危険と渇水にともなう内陸部の砂漠化のいっそうの進行の危険、島嶼では海水面の上昇で国土そのものが消滅する恐れがあることなどを具体的な数字もあげて明らかにされました。
こうした地球規模の環境の悪化が、いわゆる産業革命による工業化によって、急速に進んだことを、2007年2月の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第四次評価報告書」をもとに説明されました。そして日本が議長国となって京都で開いた1997年の「気候変動枠組み条約第3回締結国会議(COP3)」でCO2など6種類の温室効果ガスについての排出削減義務等を定めた「京都議定書」の削減目標値の達成に責任をもとうとしないアメリカと日本の態度について、厳しく批判をしました。それとは対照的に、EU諸国が具体的な対策をたてて、取り組んでいることも紹介されました。

参加者からも、取り組んでいる経験が……

この日の講演会に参加されたみなさんの中から、環境問題にとりくんでいる経験や問題点の指摘などが報告されました。
奈良勤労者山岳連盟(労山)の谷央さんが、パキスタンの氷河、ネパールの氷河の実情をしめす写真も示して、氷河の後退がどのように起きているのかを報告されました。そして、環境を守るために労山として「自然保護憲章」を作って取り組みを進めていることを、その憲章の中味にもふれながら、話をされました。
奈良勤労者釣りの会(労釣)の寺畑尚之さんは、「魚釣り大好き」「美味しい魚が食べたい」ということで労釣という組織を作って取り組んできたが、昔は川でよく釣れた魚が、最近釣れなくなっている。河川が土砂崩れなどで埋まってヤマメなどが生息できなくなっている状況を具体的に説明、それを改善させるために県などと交渉してきた経緯などを報告されました。また海釣りも、黒潮の流れの変化と海の汚染の進行などで、これまでのような釣りができなくなっている事情についても説明されました。
参加された「奈良ストップ温暖化の会(NASO) 奈良地球温暖化防止活動推進センター」の井上雅由さんは、みずからが取り組んでいるエコ活動について、その経験もふまえながら、NASOの活動について紹介され、協力をよびかけられました。なお、NASOは、「奈良県を主体として、地球温暖化問題とその対策に関する知識の普及と対策の推進を行い、地球環境保全に寄与することを目的とする。」と「会の活動と目的」に書いておられるNPO法人です(同会のホーム・ページより)。
 「ならグリーンネットワーク」代表で京都女子大学ドイツ語専任講師、ナラーラの会員の土井ギーゼラさんは、祖国ドイツがCO2削減にどのように取り組んでいるかを、クリーンエネルギーの追求と合わせて紹介、日本より対策が進んでいることを報告されました。
意見交換の中で、電力会社が、クリーンエネルギーとして、原子力発電が有効だと宣伝していることに関して、本当にそうなのかという質問もだされました。それに対して、かつて大阪の熊取町にある京大実験用原子力発電所に勤めておられた岩本氏は、電力会社がいかに数値をごまかしているかを具体的に明らかにし、CASAの試算も示して、電力会社とフランクに討論しようと呼びかけているのだが、電力会社側はテーブルにつこうとしないことも報告されました。
ナラーラとしては、環境問題でこういう集会にとりくむのは初めてのことでしたが、講演を聞いて非常に勉強になったし、経験交流もできてよかった、とりくむなかで、環境問題で活動をしている多彩な団体とも連絡をとり、こんごの交流にも役立ったと総括しております。

Chance!
《尚、講師の岩本智之氏はお使いになったパワーポイント原稿をそのままさくら診療所のパソコンに保存しておいてくださいました。活用したい方は理事会まで申し込んでください》


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by naraala | 2008-09-20 20:15 | 最新のお知らせ

2008日本AALA近畿ブロッック学習と交流のつどい


滋賀県大津市の滋賀県民交流センター(ピアザ淡海)で
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「2008 日本AALA近畿ブロッック学習と交流のつどい」が、今年は、滋賀県大津市にある滋賀県民交流センター(ピアザ淡海)で、9月6日(土)と7日(日)の2日間にわたってひらかれました。
日本AALAは、大会を二年に一回の開催に規約を改め、その代わり、ブロックごとに、「学習と交流のつどい」を開くことを方針としており、その一環として近畿2府4県の学習・交流会が開かれたものです。
第一日の学習会には71人が参加、奈良からは8人が参加しました。第二日の交流会には28人が参加、奈良からは3人が参加しました。日本AALAからは、滝本英市事務局長も参加されました。
6日は午後1時に開会、滋賀AALA会長の吉屋行夫氏、日本AALA代表理事の四ッ谷光子氏のあいさつの後、二人の方の講演を聴きました。
最初は、坂口明氏(しんぶん「赤旗」編集局政治部デスク)が「アメリカの世界戦略と大統領選挙」と題して講演しました。
つづいて、幸野尭氏(日本AALA代表理事)が「AAPSO 50周年記念国際会議報告と中東情勢」と題して講演されました。それぞれ、詳しいレジメを用意され、それにもとづいて話をされましたので、分りやすい講演でした。また、講演の後、質問を受けて、それに答えられましたので、参加者は、さらに理解を深めることができました。
(幸野尭氏の報告のうち、今年1月にひらかれた「AAPSO 50周年記念国際会議」については、日本AALAの機関紙の2008年4月1日付、No.574に、「AAPSO大会準備会」については、同No.577に、それぞれ記事がでていますので、参考にして下さい。)

講演会の後、夜は、お二人の講師も含めて、食事をしながらの懇親会をひらきました。懇親会では、各県のAALAごとに、それぞれの活動の自己紹介、そして、歌を歌っての交歓など、楽しいひとときをすごしました。
7日は午前9時からAALAの運動発展のための交流・討論がおこなわれました。日本AALAの滝本事務局長の問題提起を受けて、各府県の代表がそれぞれ、組織実態とその活動の経験と抱負を語り、さらに全員が日本AALAへの注文なども含めて発言し、交流を深めました。
なお、懇親会、交流・討論にはナラーラからは、宮城恭子理事長、真下均事務局長、西浦宏親理事が参加しました。
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by naraala | 2008-09-18 20:50 | 最新のお知らせ